なつぞらのネタバレ・あらすじ

広瀬すずが受賞した「第40回記念 報知映画賞」とはどんな賞か

「40年の歴史の中に自分の名前があっていいのかな、って不思議な気持ちです。素敵なお姉ちゃんたちの背中を追いながら、もらった感情を大事にしながら、これからも精一杯頑張ります」 広瀬すず、吉田羊らが華やかドレスで「報知映画賞」受賞 前田敦子、本田翼も駆けつける(モデルプレス)

報知映画賞新人賞を頂きました
本当にありがとうございます pic.twitter.com/NuQHqjXLs4

— 広瀬すず (@Suzu_Mg) 2015年12月17日

exciteニュース(クランクイン提供)の報道

exciteニュースに掲載されたクランクインの報道での、広瀬のコメントをまとめる。

「40年の歴史の中に自分の名前があっていいのかな?」という感覚

「今回、このような賞を贈ってくださりありがとうございます。そして報知映画賞、40回記念おめでとうございます。“40年間の歴史の中に自分の名前があっていいのかな?”という不思議な感覚を持っています」

40年間の歴史

40年間で、広瀬と同じ「新人賞」を受賞した女優・俳優は、下記のような顔ぶれになっている。筆者の独断で「誰でも知っていそうな人物」を挙げた(筆者の知識が偏っている可能性は高い)。

受賞者
第2回武田鉄矢
第14回赤井英和
第16回竹中直人
第22回松たか子
第23回田中麗奈
第28回石原さとみ
第31回松山ケンイチ
第34回満島ひかり
第40回広瀬すず

個人的には「武田鉄矢が新人だった」という部分に、もっとも「40年の歴史」を感じる。40回すべての受賞者(新人賞のみ)は、こちらの段落で見ていただきたい。

是枝監督・綾瀬・長澤・夏帆と過ごしたことが財産

「この作品は自分にとってのホーム。是枝裕和監督との出会いや、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さんたち、本当に大好きなお姉ちゃんたちと家族のように過ごしたことが、これから自分が大人になって女優さんのお仕事をさせていただく上で、全てが財産になりました」

「女優さんのお仕事」というコメントについて

アンチから「性格が悪い」「天狗」などといわれることもある広瀬だが、少なくとも上記コメントのこの部分については、あまりそのような様子は見られない(もちろん、広瀬の演技力を考えれば「そういう演技」かもしれないが)。←褒めている

「女優さんのお仕事」という表現は、つまり「私が女優などと名乗るのは、まだおこがましい」と考えていたということだろう。少なくとも「そう見せるべきだ」と考えていたということだろう。つまり「まだすべての人に評価されたわけではない」という自分の状況を、客観視できていたということである。

もろもろの発言はともかく、少なくともこのコメントでは広瀬は謙虚だったといえる(国語のテストのように機械的に分析する限り)。

「自分が女優と名乗るのはおこがましい」とテレビでも語っている

実際、広瀬は2018年5月のテレビ出演で「自分が女優と名乗るのはおこがましい」と語っている。5月11日放送の『全力!脱力タイムズ』である。(以下、オリコンニュースからの引用)

広瀬の職業はプロフィール上では「女優」だが、広瀬本人「女優と名乗るのはおこがましく、自分では“半人前の女優”と書いていたのに改ざんされている」と訴え始め、次第に『脱力タイムズ』らしい展開となっていく。

引用元:広瀬すず、プロフィール“改ざん”された? 職業欄「女優」表記に疑問訴え(オリコンニュース)

もちろん、職業欄に「半人前の女優」などと書けるわけがない。そのため「書いていた」というのは冗談だが、「広瀬本人はそういう意識でいた」ということだろう。

もちろん「性格が悪いと言われるようになったから、そういう演技をしているだけ」と思うアンチもいるだろう。しかし「そういう演技が必要だ」と自覚しているとしたら、それはそれで一つの「謙虚さ」である。

急速に出世した秀吉が、柴田勝家・丹羽長秀の2武将の名前をもらって「羽柴」と名乗ったのと同じだ。秀吉も本心では「2人より自分の方が上」と思っていただろうが、あえて身分の高い2人の先輩の顔を立てたのだ。

謙虚さは「本心」の中ではなく「行動」にある。実際、これまで広瀬が叩かれてきたのは「本心」の部分でなく「行動」の部分だ。その行動をあらため始めたということは「広瀬は謙虚になった」ということなのだ。

(もちろん、以前もそれほど傲慢だったわけではなく、あの年齢でこれだけの大成功を収めれば「誰でもそうなる普通の状態」だったと思うが)

「お姉ちゃんたちの背中を見ながら、そして『海街diary』でもらったたくさんの感情を大事にしながら、これからも精一杯がんばります、ありがとうございます!」

広瀬すず『海街diary』との出会いに感謝 「全てが私の財産になった」(exciteニュース)
広瀬に対し「報知映画賞…これから50回、60回、70回と続いていくと思いますが、もう新人賞は獲れないので、また違う賞でここに来られるように僕も応援しますし、皆さんも温かく厳しい目で彼女を応援していただければ」と心のこもったメッセージを贈り、「なんかお父さんみたいだな」と照れ笑いを浮かべた。 広瀬すず『海街diary』との出会いに感謝 「全てが私の財産になった」(exciteニュース)

受賞者・対象作品一覧

歴代の報知映画賞・新人賞の受賞者一覧

広瀬が受賞した新人賞を、過去~現在にどんな女優・俳優・監督が受賞したかを一覧にする(この賞は監督が受けることもある)。

見ての通り「そうそうたるメンツ」である。武田鉄矢が「新人」だったことに、40年の歴史の重さを感じる人もいるだろう。筆者はここで一番歴史を感じた。

(以下、名前のリンク先はすべて各人のWikipedia)

年度受賞者
11976原田美枝子
21977武田鉄矢
31978永島敏行
41979小林薫
51980荻野目慶子山田辰夫
61981小栗康平監督石田えり
71982小林聡美
81983原田知世
91984和田誠監督
101985門田頼命
111986斉藤由貴
121987高嶋政宏
131988西川弘志
141989赤井英和
151990牧瀬里穂松岡錠司監督
161991石田ひかり竹中直人
171992墨田ユキ大森嘉之
181993田畑智子
191994山口智子
201995一色紗英
211996安藤政信
221997松たか子
231998田中麗奈
241999池脇千鶴塩田明彦監督
252000松田まどか
262001真中瞳
272002長嶋一茂
282003石原さとみ
292004土屋アンナ
302005沢尻エリカ
312006松山ケンイチ
322007夏帆
332008長渕文音
342009岡田将生満島ひかり
352010桜庭ななみ三浦貴大
362011砂田麻美
372012満島真之介能年玲奈
382013吉岡竜輝
392014小松菜奈登坂広臣西田征史
402015 広瀬すず藤野涼子
412016岩田剛典中野量太
422017北村匠海浜辺美波
432018南沙良蒔田彩珠

参考リンク・資料

Wikipedia「豊臣秀吉」の注釈によれば、『豊太閤の私的生活』(渡辺世祐/講談社/1980年)の47ページに書かれている。

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