画像引用元:NHK『なつぞら』公式サイト「登場人物」の「奥原家の人びと」の段落
  • 2019.03.21
  • 広瀬すず
  • 登場人物

奥原なつ(おくはら・なつ)

昭和12(1937)年生まれ。両親を戦争で亡くし、兄妹と別れ、父の戦友・柴田剛男(たけお)に引き取られ、十勝に移り住む。剛男の義父・泰樹(たいじゅ)のもとで、牧場を手伝ううちに、持ち前の明るさを取り戻す。

高校卒業後は上京し、草創期を迎えていたアニメーション業界に飛び込む。アニメーターとして、大自然の中で育まれたみずみずしい感性を発揮していく。

引用元:『なつぞら』公式サイト(トップ画像に同じ)

奥原なつのモデル

神田日勝

神田日勝山田天陽だけでなく、奥原なつのモデルでもある。2人には下の3つの共通点があるのだ。

  1. 生まれた年
  2. 生まれた場所
  3. 北海道に来た年

これは「十勝毎日新聞」の記事でも説明されている。以下、出典も合わせて詳しく説明していこう。

目次

生まれた年が、両方「1937年」

神田日勝と奥原なつは、2人とも「1937年生まれ」である。それぞれの出典を紹介する。

日勝の生年の出典

日勝の生年は「神田日勝記念美術館」でわかる。

神田日勝は1937(昭和12)年、東京・練馬に、父神田要一、母ハナの次男として生まれた。

神田日勝の生涯(神田日勝記念美術館)

なつの生年

なつの生年は、NHKの公式サイトでわかる。

1937(昭和12)年生まれ。両親を戦争で亡くし…(以下略)

《2019年度前期 連続テレビ小説》主な出演者発表! 〜北海道・十勝 編〜(NHK)

生まれた場所…東京

日勝となつは、2人とも東京生まれである。

日勝の出典

神田日勝は、1937(昭和12)年12月8日に東京市板橋区練馬南町に生まれている。現在の東京都練馬区練馬である。

引用元:『神田日勝―北辺のリアリスト』(ミュージアム新書<4>)P.69|amazon.co.jp

なつの出典

なつの方は、公式のキャラクター紹介には「東京生まれ」と書かれていない。そして、あらすじにも書かれていない。しかし、別の記述でわかる。

小林綾子演じる「山田タミ」の紹介文でわかる

『おしん』を演じた小林綾子も、今回の『なつぞら』に出演している。小林の役は「山田タミ」だ。その紹介文にこう書かれている。↓

同じ東京育ちのなつがお気に入りで、天陽を訪ねて遊びに来るとついつい話が弾んでしまう。

《2019年度前期 連続テレビ小説》主な出演者発表! 〜北海道・十勝 編〜(NHK)※全キャラクター紹介のラストに、小林(山田タミ)が登場

ここから、なつが東京「生まれ」かはわからないが「育ち」ということはわかる。もっとも、なつが北海道に来るのは「9歳」のときだ。それ以前に東京で育っていたなら、ほぼ東京生まれといっていいだろう。

北海道に来た年…1年違い

2人が東京から北海道に引っ越してきた年も、1年違いで「ほぼ同じ」である。

神田日勝…1945年

日勝が1945年に北海道に来たことは、下の文章でわかる。

45年8月、一家は戦火を逃れ戦災者集団帰農計画に基づく拓北農兵隊に加わった。

鈴木正實『二度生きる 神田日勝の世界』(2003年/北海道新聞社)P.31

奥原なつ…1946年

なつは、1946年に北海道に来る。下の文章でわかる。

1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつ(9)は柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。

《2019年度前期 連続テレビ小説》主な出演者発表! 〜北海道・十勝 編〜(NHK)※ほぼ最後の段落「あらすじ」の1行目を参照

十勝毎日新聞の指摘どおり「ほぼ同じ年」である。季節は、

このように3カ月ずれているが、これは当然「モデルである」という根拠の妨げにはならない。「北海道に来るときの季節」は演出上重要なので、演出に合わせたのだろう。

補足…なつが「終戦直後」に来ない理由

これは「直後だと余計な情報を入れなければいけない」ためだろう。史実に沿うと、日勝たちは「北海道に来てすぐ、玉音放送を聞いて」いる。

この史実は劇的で面白いのだが、劇的な分「ドラマの展開が情報過多になってしまう」わけだ。おそらくそれが理由で、なつは「1年遅れで」北海道に来たのだと思われる。

(もしくは、生き別れの兄の咲太郎がらみで、その1年の間に「何かある」というシナリオかもしれない。この可能性も考えておくと、いわゆるネタバレを、思わぬところで発見できる可能性があるだろう)