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柴田泰樹(しばた・たいじゅ)

1884年生まれ。作中では62~69歳程度。もし生きていれば、現在135歳(きんさんぎんさんより8歳上)。

18歳だった1902年に開拓使に混ざり、一人で十勝に入植。荒れ地を開墾し、当初は稲作を試みた。しかし、農作物が根付かなかったため、酪農に切り替える。

妻が病死した後は、男でひとつで富士子松嶋菜々子)を育て上げた。偏屈でガンコな性格だが、深い人間愛のある大樹のような人物。

奈々子

泰樹は『なつぞら』全体の親分、もしくは長老のようなキャラクターです!今回は、泰樹のモデルになった人物を中心に紹介します!

泰樹のモデル

ルックス…依田勉三

依田勉三は十勝開拓の最大の功労者である。下の画像の通り、泰樹のルックスは勉三にかなり近い。

これを見て、下のように思うウサギもいるかもしれない。

ウサ美石油

泰樹役の俳優さん(草刈正雄)が、もともとこういう格好なんじゃね?

しかし、草刈は本来こういう外見ではない。本来は下の画像のような「さわやか&ダンディ」な二枚目俳優である。

草刈正雄(映画.com)

草刈が泰樹になるビフォー・アフターを比べてみると「役作りのためにヒゲを伸ばした」ことがよくわかる。↓

ちなみに、依田勉三の人生は2003年にも映画化している。そのときも、このように「ヒゲもっさりの外見」で描かれていた。↓

このように「依田勉三=ヒゲ」という図式は映像の世界で定着している(実物がそうだったので当然だが)。こうした過去の事例を見ても、『なつぞら』での草刈のルックスは「勉三をモデルにしている」と考えられる。

サルード猿渡

余談ですが、勉三はゲバラにも似ています。

チェ・ゲバラは、キューバ革命の指導者である。2人の写真を並べてみると、このようになる。↓

勉三の髪のボリュームを抑え、目を少し大きくしたらゲバラになりそうだ。

エリー

ちなみに、2人のルックスが似てるのは偶然じゃありません。

窮鼠ネコ

開拓使やゲリラ戦士は、害虫対策としてヒゲや髪の毛が多い方が有利だったのです。

このような理由で、泰樹もヒゲ・髪の毛を伸ばしている。「長老の風格を演出する」という目的もあるだろうが、開拓者の時代考証の一部ともいえるだろう。

生年・十勝に来た年…宮本富次郎

生まれた年と、十勝に来た年については、宮本富次郎がモデルであろう。泰樹と富次郎のデータを並べると一目瞭然だ。

項目泰樹富次郎結果
生年1884年1884年同じ
十勝に
来た年
1902年1903年1年差
来た時
の年齢
18歳18歳同じ

このように「ほぼ完全に同じ」なのだ。「十勝に来た年」が1年違いなのに年齢が同じというのは、誕生月の違いによる。

走続奈々子

ていうか、この富次郎さんっていう人は有名なの?

上のような疑問を持つ人もいるだろう。結論を書くと「知る人ぞ知る、北海道経済史の大物」だ。ここでは「宮本富次郎とはどんな人物か」を説明する。

宮本富次郎とは

宮本富次郎氏
帯広商工会議所『90年のあゆみ』(PDFファイル)

明治・大正・昭和の北海道十勝地方で活躍した米商人。雑穀商から身を起こし、酒類・米穀、石油、清涼飲料、機械を扱う総合商社の経営者となる。

当時は「株式会社宮本富次郎商店」という名称だった。現在でも「宮本商産株式会社」として、事業が続いている。2019年で創業116周年となる。

ウサ美石油

富次郎については、下の記事で詳しく解説します!